SUNAのきままな写真付き日記
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MTBフェスティバル2003


2003 11/2

MTBフェスティバル2003、出場してきました。ペア90分レースにサークルの現役とOBから4ペア8名が参加。とても楽しいレースだった。

会場は横浜市緑区にある、緑山スタジオシティ。ここはTBSのロケ地でもあり、会場の脇には筋肉番付の「SASUKE」のセットがあった。普段は入れないところなので、なかなか新鮮だ。

天気は快晴で、これ以上ないくらいのレース日より。去年はちょっと肌寒かったが、今年は暖かい。というか、暑いくらいだ。

ペア90分レースには男子ペアと男女ペアがあり、うちらが参加した男子ペアは72チームが参加した。男女ペアは何チームだか知らないが、同時に走るのでコースでは相当な数のレーサーが走ることになる。

XCコースは基本的には去年と似たようなコースで、所々切り返しなどが変わっていた。距離は約2.8kmの周回コースだ。一部路面が乾いてサラサラした土にタイヤをとられるが、去年みたいにドロドロの所はないのが嬉しい。

スタートラインに並ぶ順番は参加の申し込み順なので、早めに申込書を出したおれのチームはゼッケン8番をゲットし、最前列につくことができた。スターターはじゃんけんで負けたおれが努めることに。

スタートは初参加の去年に比べたらマシだが、やはり緊張した。スタートの号砲が鳴ると、一瞬でオラオラモードに切り替わった。すぐアウターにシフトアップし、ガンガン走っていく。

去年みたいに横からガンガン抜かれていくかと思いきや、思いの外、先頭キープのまま最初のコーナーに突入。そして最初の鉄板の敷いてある激坂にさしかかる。

ここは勢いをつけて上り、さらに軽いギアで回していかないと乗車したまま上れない。前の選手が途中で止まったため、後ろは否応なしにMTBから下りて押す連鎖反応が起こった。

MTBを押しながらダッシュで坂を駆け上がる。一気に足に乳酸が溜まっていくのが分かり、この先が心配になる。しかし、とにかく1周目にいいポジションで抜けることに大きな意味があるので、とにかく全開で行く。

前のライダーの後ろに付き、とにかく全力で走る。一気に息が上がり、早くもアップアップになる。しかし呼吸を整える暇も、ドリンクを飲む余裕もない。

いったん下った後の激坂は、はなから乗って上れないとわかっているので、最初から押しで上っていく。押しでも辛い。自分の「ハァハァ」という呼吸のみが聞こえる。

日が差し込む引き返しのところで、忍者麺が立っていた。「8位だよ、8位!!」と叫んでいた。これからどんどん抜かれていくかもしれないが、とにかく今はかなりいいポジションにいることがわかった。がんばってこのポジションを忍者麺につなぎたいと思った。

前後のライダーもみな全開で、殺気立っている。緊張感の漂う中、細いコースを1列になりながら走り抜けていく。そんな中を走っているので、距離がやたら長く感じた。後半は体もかなりいっぱいいっぱいになってきている。

上りで数人に抜かれるが、思ったより抜かれなかった。最後の土が積んでいるところは去年より楽になっていて、かなり嬉しかった。大会本部の前を抜けると、ピットに入った。

忍者麺にタッチして交代すると、おれはそのままシートの上に倒れ込んでしまった。全力を尽くした1周だった。

1周約10分くらいかかるので、忍者麺がやってくるときには、息も整い、水分補給も済ませて、準備OKだった。思ったより早く2周目を終えてピットに戻ってきた忍者麺と交代すると、3周目を走り出した。

1周目の後ろの方は選手達が詰まって団子状態だっただろうが、3周目となると人もまばらで、とても走りやすかった。遅いライダーを「右行きます!!」と声かけて抜きつつ、進んでいく。

3周目を終えて忍者麺と交代すると、彼は4周目と5周目、2周連続で走った。そこで、おれも6周目と7周目連続で走ってみた。周回を重ねるごとに、慣れてきてコースも長く感じなくなってくる。

8周目を終えて戻ってきた忍者麺と交代すると、最後の10分は交代ができないので、おれがラスト2周を走ることになった。9周目を走っているときからなんとなく予想していたが、ピットへの道が閉まっているのを見て、再認識した。

ラストの10周目は、疲労もピークで、筋肉も悲鳴を上げていた。足を動かそうとしても反応が鈍い足を、無理矢理動かして走っていく。2つ目の激坂を上った後、両足をいっぺんに攣った。後ろからはライバル達が迫ってきてる。やばいと思いつつ、そのまま無理矢理足を動かす。

激下りになったので、足を伸ばして攣りを治そうとすると、うまく治った。しかし、気を付けて下らないと転倒するような下りなので、変に足を伸ばしていたせいでタイヤを溝にとられてバランスを崩し、コース脇の木に肩から突っ込んでしまった。

そこで1人抜かれたが、後続があまりいなくて助かった。近くで観戦していて木に突っ込むところを見ていたおじさんが「がんばれよ!!」と応援してくれたのがとても嬉しかった。しかし、返事を返す余裕はなかった。

ある上りで、前を走るビギナーライダーが上りきれなくて止まってしまったので、後ろのライダーとその後ろにいたおれも止まることになった。そしたら後ろから走ってきたライダーが勢いでそのまま抜いていった。

XCコースは細いので、前に遅いライダーがいるとなかなか抜けないことがあり、焦っているときなどはイライラする。しかし、初心者も参加する草レースではしかたがないことだ。

最終ラップも後半になってくると、息は上がり、足は鉛のように重い。辛い。しかし、きついのは他のライダー達も同じだ。高いMTBにXTRを付け、いっちょまえ格好をしている他のライダーも、動きがスローになっている。

速いライダーに抜かれつつ、遅いライダーを抜いていく。最後は団子状態になり、もう順位を上げることができなかった。ゴールに戻ってくると、チェッカーフラッグが振られていた。レースは終了した。

あまりに足が重く、痙攣気味になっていたので、ゴール地点からピットまで移動するのも辛かった。ピットに戻ってくるなり、椅子に座り込んだ。すると、立とうと思っても立てなくなった。それほど足がやばかった。

サークルから参加した人のリザルトは、7位”SUNA&うぽぽ”(スナ+忍者麺)、10位”こんにゃくR”(パラサ+コイソ)、25位”こがね虫”(走り屋さん+アライさん)、65位”湯あがり爽快サブ”(プリン+オビ)。

社会人になって走れる時間は激減してしまったが、とりあえず現役に負けなかった上に予想以上に順位がよく、まだまだ第一線で活躍できることを示せただろう。

とにかく全力を出し切り、みんなで楽しくレースを走ることができて、結果もついてきたので大満足だった。大きな充実感と達成感を得ることができ、クタクタになりながらも、心はスッキリとしている。

現役生にもレースの楽しさを味わってもらえたし、これで来年からはもっと現役生が参加してくれることを願う。当然のように、うちらOBも参加したいと思う。

ロードを買ってからロードばかり乗っているが、今回のレースで自然の中をMTBで駆け抜け、MTBの楽しさを再認識した。今年の冬もMTBで山サイに出かけようかなぁと思った。

このレースのおかげで、充実した連休となった。やはり、おれの幸せには、自転車が欠かせない。もっと多くの人にこの楽しさを知ってもらいたいものだ。

(ちなみに、画像はソロ1時間レースのとき撮影したもので、全然知らない人です。)



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会津入り


2004 5/22

レース前日であるこの日は、高速道路をひたすら飛ばして遙々福島県は会津までやってきた。車を出してくれた走り屋さんにはほんと感謝。そして前夜に実家まで自走して集合した忍者麺には脱帽。

受付前に、喜多方にて喜多方ラーメンを食べた。福島県に来るのも初めてなら、本場の喜多方ラーメンを食べるのも初めて。予想以上においしかった。

宿の大内宿までは明日走るレースコースを走る。思っていたよりきつそうだった。大内宿は歴史を感じる茅葺き屋根の集落。それでいて民宿の中は清潔で好印象。宿の人たちもみないい人達で、とてもリラックスできた。

前日までの暑さから一転して、冬のような寒さ。夜は特に冷え込み、荷物削減のためにあまり衣類を持ってきていなかった自分にはけっこう堪えた。明日はいよいよ初ヒルクライムレース。



| レース | comments(0) | trackbacks(0)
第1回時空の路ヒルクライムin会津


2004 5/23

福島で行われたヒルクライムレース『時空の路 ヒルクライムin会津』に参加してきた。とても楽しいレースで、地元の人たちの手作り感溢れる、暖かいイベントだった。

夜は雨が降ったりしたが、当日の朝になってみると雨は上がっていた。そして、会場に着いて準備をしていると次第に晴れてきて……肌寒かった気温が一気に汗ばむ陽気に。

そのままレースは天候に恵まれ、皆いい汗をかいて充実したヒルクライムを楽しんだ。レースが終わって自転車を畳んで車で出発したとたんに雨が降り出したので、この大会に晴れ男がいたのではないだろうか。それにしても、ほんとにウソみたいにレースのときだけ晴れていた。

ロードでの初めての(ヒルクライム)レースは、週末にしか走っていない自分なりにいい走りができて、レース運営なども含めてとても充実していてよかった。

来年も、是非とも出たいと思う(また走り屋さんの車に乗せてもらって)。いい大会だったので雑誌や口コミで人気が広がって、次回はもっと賑やかになるだろう。順位も自然と落ちるんだろうなぁ……。まぁ自分なりに満足できる走りができればいいだけど。

レース前日からレース当日にかけての詳しいレポートはROOM SUNAのランレポに。HOME→Bicycle→RUN→2004→第1回 時空の路ヒルクライムin会津→ランレポへ。

実際にレースの内容は1ページだけでレース中の写真はゼロ。逆に写真のある前日やレース前後の方が内容濃いかも。全10ページだけど、1ページがそんなに量がないので写真付きのページはサクサク読めると思う。

ほとんど自分が後で読み返したときに詳細を思い出せるように余計な内容をダラダラと書いているので、他の人が読んでもだり〜という感じかもしれないけど、興味のある人は読んでみてください。読んだら感想など聞かせていただけると嬉しいです。



| レース | comments(0) | trackbacks(0)
ツール・ド・美ヶ原2004



いよいよレース当日。5時起きで準備をした。7時前に会場入り。人を捜したりしていたらスタートの招集に遅れてしまい、最後尾のスタートになってしまった。チャンピオン、ロード女子、MTB女子に続いて、7時37分、自分の出るロード男子Aのクラスがスタートした。

噂の激坂は、すぐにやってきた。予想以上にきつくて、和田峠のようだった。走り屋さんを抜き、押しに入っていた忍者麺も抜いた。心拍数は190近く、かなり限界のところで上っていった。

激坂区間を抜けてもけっこうきつい坂が続き、全体でもかなりきついコースだった。似たようなペースの人をチェックして、抜きつ抜かれつ上っていく。最後は全力を出し切り、ラストスパート。タイムは1時間26分24秒。

今回もROOM SUNAのランのページにランレポを作成したので、詳細はそちらで。写真を150枚近く掲載したので、写真だけ見ていてもけっこう楽しめると思います。見た方は感想などいただけると嬉しいです。
| レース | comments(0) | trackbacks(0)
Mt.富士ヒルクライム前日


『時空の路ヒルクライムin会津』、『ツール・ド・美ヶ原』に続く、今年3度目(今年からヒルクラレースを始めたので今年というか生まれて3度目)のヒルクライムレース『Mt.富士ヒルクライム』に参加すべく、前日に富士山の麓へ。

前日は選手受付とゲストトークショーなどがあった。受付の際に参加記念品などをもらったのだが、これがけっこう使えそうな肩掛けバッグで、大会の規模を感じた。さすがに参加費8000円と高いだけある。

会場にはけっこういろんなショップやメーカーのブースがあり、いろんな物を売っていた。各メーカーの最高級モデルなんかが展示してあり、間近で見たり触ったりできてよかった。

雑誌やWebで数字として見ていた最高級軽量モデルの重量「6.8kg」という感覚を、初めて実感した。キヤノンデールの"six13"やSCOTTの"CR1 Team Issue"など、持ってみると「これが自転車か?」と思うほど軽かった。あの軽さでプロがレースで使えるほど剛性がしっかりしているからすごい。

SCOTTブースの前で、スタッフの人とちょっと話してみた。その人もこのCR1に乗っているそうで、特徴や乗り味などの話を聞いていると、やっぱりいいバイクなんだなぁと感心した。元々良さそうだなぁと注目していたメーカーだったので、性能の高さに裏付けができた感じだ。

ちなみに、このSCOTTの"CR1 Team Issue"、完成車で¥787,500という超高級車。フレームセットは¥282,450なので、フレーム買いならまだ現実味があるかも。(一般人からしたらそれでも信じられない値段かもしれないけど…)

いろんなブースを回っていたら、インターマックスブースに今中大介がいつの間にか現れていた。普通に一般人に紛れていて、一瞬気付かなかった。すごい人なのにオーラを感じず、すごく身近な存在に感じられるのが、あの人のいい所だ。

先ほどまではなかった所にインターマックスの赤い"ZEST"が置いてあったので、恐らく今中が普段乗っている実車と思われる。S720iやパワーキット、シグマのメーター台座などが装備されているところからも、普通の展示車でないことが分かる。

会場の富士北麓公園の駐車場には、SUBARUの黄色いMAVICカーがあった。明日はパンクしてもMAVICがサポートしてくれるのだろうか(そんなわけないか…)。近くに小さなテントがあり、一応MAVICのブースのようだったが、特に何もなかった。とりあえず05年のパンフはもらえた。

出店の焼きそばを公園のベンチで食べていたら、急に強い雨が降ってきて、車に避難した。昼までは気持ちのいい青空が広がっていたのだが、急に天候が変わってきた。この後、ずっと降ったり止んだりの天気だった。

雨が落ち着いてきた午後3時半に、この日一番の見所、ゲストトークショーが開かれた。普段見る事のないプロ選手がゾロゾロと出てきて、一気に気持ちが高まった。

雑誌やWeb、ファンライドのDVDなどでしか見た事のなかった有名プロ選手達が、すぐ目の前にいる。トークも楽しかった。特に、チームの無線で何をしゃべっているかという話が一番おもしろかった。やっぱり、福島康司選手はおもしろい。

福島康司選手のハーモニカ演奏(今日の写真)の後、アテネオリンピック女子ロード代表の唐見実世子とのジャンケン大会。ここで忍者麺がSCOTTの携帯ポンプをゲットしていた。(翌日早速使う事になるとは、このとき思いもしなかっただろう…)

楽しい時間はあっという間に過ぎていくもので、いつの間にか1時間が経過し、すべてのショーは終わった。その後会場を後にして、ホテルに向かった。

ホテルは急いで適当に決めたので、なんとなく不満の残るホテルだった。最初は感じがよく、夕飯などもかなり豪勢だったのだが、「サービス料」と称して予約したときに教えられた値段より10%以上高い料金を請求された。最初から「払うべき料金」を教えてくれればいいのに、なんだか詐欺にあったような気分だ。

料金を部屋までとりにきたおばあちゃんの対応がかなり気にくわなかったので、それまでのいい印象が台無し。いっきに冷めてしまった。そんな感じで、来年は同じホテルは絶対泊まらないと固く誓ったのであった。

客にそんな事を思われるような対応は、宿泊のサービス業としては致命的だと思う。会津や美ヶ原のときなど、「来年も是非ここに泊まりたいなぁ」と心から感じたものだが、やはり泊まる宿はちゃんと選ぶべきだなぁと思った。

明日はスタートが7:10で、整列は6時から。駐車場への移動と準備、ウォーミングアップなどを考えて、3時半起床をすることに。早っ。久しぶりに、日付が変わる前に寝た。明日は存分に楽しみたいところだ。
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Mt.富士ヒルクライム2004


スタートが早いために、3時半起床でおにぎりを食べ、まだ真っ暗な中、駐車場へ向かった。小雨が降り、霧が辺りに立ち籠める。そんな中、自転車を組み立て、着替えて準備運動。

会場へ向かうと、やはりすごい数の人。荷物を預けると、トイレへ。トイレはかなりの行列で、これは来年はなんとかしてもらいたいところ。とりあえずうちらはまだ早い方だったからよかった。

スタート待ちの整列をしていると、寒さで凍えてきた。元々標高が高い上に雨が降ったり止んだりの曇り空。しかも朝の7時前。アームウォーマーとレッグウォーマーを着けていても寒かった。

前日のトークショーでは、今中大介さんが40歳クラスで出走すると言っていたので、楽しみだ。うちらより遅いスタートなので、走っているうちに抜かれることになるだろう。そのとき一緒に走れる。それにしても、40歳とは思えないほど若々しい人だ。

いよいよスタートとなると、まずは軽めのギアで回していく。最初の数キロはタイム計測外なので、あまり気張る事もない。でも、少しずつ前の方へと移動していった。

そしていよいよスタートの料金所をくぐる。ギアは39X27Tでケイデンス重視で回していく。日頃のペダリング練習の成果を発揮するときだ。ちなみに、今回のレースでは平均ケイデンス92だった。なかなかいい感じで回せた。

どしゃぶりではないが、雨が降ってきて、視界が悪い。霧の中から次々と選手達が現れる。先行スタートのMTBクラスの人たちをどんどん抜いていく。本当は晴れて欲しいが、霧の中のレースというのもおもしろい。そういえば美ヶ原もこんな感じだったなぁ。

一緒に参加した忍者麺、走り屋さんより先行していたが、スタートして5kmくらいのところで忍者麺に抜かれた。やはり来たか!! 必死に追いつこうとがんばるが、忍者麺に付いていくことができなかった。彼はどんどん小さくなって行き、ゴールまで姿を見る事はなかった。

ヒルクライムレースは、自分との戦いだ。しかし、大勢で走っていると、一人では出せない力を発揮することができる。ちょうどいいペースの人を見つけて後ろに付いて、なるべく省エネしながら上っていった。

遅い人を抜きつつ、早い人に抜かれる。ここらへんはどのレースでも同じだ。半分以上上ってきた辺りで、レインジャケットを着ている人がちょうどいいペースなのでしばらく後ろに付いて一緒に走っていた。

しばらくして、後ろからやけに豪快なホイール音が聞こえてきた。早い人がやって来たっぽい。後ろから来て抜かれ際に並んだその人をチラリと横目で見る。intermaxのジャージ……今中大介さんだった!!

ゼッケン1番。しかも赤ゼッケン。うぉ〜今中さんだ〜と嬉しくなり、少しでも一緒に走ろうと列に加わる。今中さんの後ろには赤玉ジャージが一人付いてきていただけで、意外にも他に誰もいなかった。予想では集団を引き連れてやって来ると思っていたのだが。

おれの前にいたレインジャケットも同じような気持ちだったのか、赤玉ジャージの後ろにつき、しばらく今中さん先頭で4人で走って行く。あの今中大介さんと一緒に走っている。この大会に参加してよかったと心から思った。

今中さんのペースはおれには速かった。前のレインジャケットがちぎれ始めた。今中さんが先に行ってしまう。しかし、おれも追いかける余力がない。あのペースにはついて行けない。残念だが、今中トレインは終了だ。

おれにはついて行けないペースだったが、今中さんはニコニコしながら余裕の走りだった。きっと本気は出していないのだろう。インターマックス代表として多忙な日々を送っているというのに、毎日50km走っているというからすごい人だ。

その後残り5kmくらいで太鼓の音が聞こえてきた。これが闘争心をかき立てててくれる。しかし心に反して体はだいぶ疲労していてペースアップはできない。ここまで少々オーバーペースで来てしまった。

山岳賞区間では勾配がきつくなり、すでにヘロヘロなのに追い打ちをかけられる。山岳賞タイムなどどうでもいいという感じだった。最後の方は平坦になり、一気に加速。ファンライドDVDで今中さんが言っていたとおり、40km/hは出た。

そしてラストの上り。ここも勾配がきつくなり、皆ペースが落ちる。おれの他に2人ほど同じようなペースの人がいて、3人でラストスパートバトルになった。

もう足が動かないし攣りそうだが、最後の力を振り絞り、捨て身のダンシングで上っていく。これは本当にきつかった。いつ足が攣ってもおかしくない。しかし全力を出し切らなければ意味がない。

ゴール手前でついにシートに腰を下ろした。もう限界だった。左にいた人に抜かれた。しかし、その人も限界っぽくてスピードに切れがない。そこで最後の最後の力を出し、シッティングでグイグイ前に出ると、そこにいた3人の中では最初にゴールできた。とりあえず満足。

タイムは1時間19分06秒で、種目別順位は89位(/313)、男子総合では279位(/1616)だった。忍者麺は1時間15分13秒、走り屋さんは1時間23分28秒。3人の中では1位:忍者麺、2位:スナ(+3'53")、3位:走り屋さん(+8'15")という結果だった。

美ヶ原では足を攣っておれから大きく遅れた忍者麺が、見事に復活した。1週間前に一緒に走ったときにすでにそれを感じていたのだが、やはり彼は速かった。約4分も差を付けられてしまった。でも、強いライバルがいた方がやる気がでるので彼の存在はとても大切だ。

下りは集団でスピードコントロールされて下るので、1時間20分ほどで上ったコースを1時間もかけて下ることになった。寒くて寒くて死にそうだった。あまりにも長いので、永遠に下り坂が続くような感覚になった。ずっとブレーキを握っていたので最後は手が痛くなって握力がなくなってくるし、ほんとに辛かった。ある意味上りよりきつかったかも。

それでも、下り対策に完全防寒着を用意してきただけマシか。上半身はおかげでだいぶ暖かかったけど、せっかくもってきたウィンドブレークタイツを履かなかったのが失敗だった。あれを履いていたら完璧だったんだけど。

今回の大会は、第1回にしてはすごくうまく運営されていて、かなり満足のいくヒルクライムレースだった。是非来年も参加したい。評判が相当よかったので、乗鞍みたいに申込み開始日に速攻締め切りとかにならなければいいんだけど…。写真や詳しいレポートはROOM SUNAのランレポにて(作成中)。
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第2回時空の路ヒルクライムin会津


去年に引き続き、会津でのヒルクライムレース、『第2回時空の路ヒルクライムin会津』に参戦。去年は初めてヒルクライムレースに参加したので、とりあえずこんなもんかな、という感じだったけど、今年はタイムを縮めることができるか?

5時半に起きて6時に朝飯。そして大内宿からレース会場へとレースのコースを車で移動。早めに出てきたつもりが、町役場の駐車場は満車だった。しかたなく近くの第2駐車場へ。ここは砂利や草地の荒れた駐車場だった。



ロードを組み立てたり準備をしていると走り屋さんがやってきた。走り屋さんのロードはフルデュラ(7800)になっていて、以前の重量からものすごく軽量化していた。準備が整うとゴール地点への荷物を預けてからアップに出かけた。

天気がよく、朝の空気が清々しい。しかしコース序盤の平坦区間は向かい風が吹いていた。これはかなりレース運びに影響が出そうだ。とりあえず丁度いい速度の列車に乗って空気抵抗を減らして走っていきたいなぁとか思った。

開会式の時間になったので会場へ。今回は整列する場所がゼッケン番号で割り振られていた。去年適当に並んだ順でグループができたので、これに不満の声があったのだろう。おれもあれはどうかと思った。2回目となると色々教訓を活かしてレース運営もよくなってきている。

レースはチャンピオンクラスの18人グループが最初にスタート。そして次はロードレーサー男子Bクラスの前半20名。ここにおれ、忍者麺、走り屋さんがいる。去年は初めてのレースだったのでスタート前すごい緊張したが、今回はちょっと気持ちに余裕がある。それでもやっぱり緊張する瞬間だ。



そしていよいようちらのグループがスタート。最初は計測開始地点まで追い越し禁止のスロー走行。そして計測開始地点を通過した者からペースアップ。ここで前にいた選手がやたら遅かったので、いきなり中切れ!!

これはやばいと思ってダッシュで前との差を詰める。いきなり余計な脚を使ってしまった。隣の列にいた忍者麺も前に遅い選手がいて、最初はおれより後ろになってしまった。

向かい風の中、空気抵抗を受けまくりながらようやく走り屋さんに追いつくと、走り屋さんも先頭集団から切れていた。しかも早くもペースが落ちてきている。このままのペースではタイムが落ちてしまう。

横を忍者麺がすごいスピードで追い越す。おれもすかさず後を追うが、一瞬間があったので差を詰められない。前の方ではチャンピオンクラスとうちらのクラスの先頭集団が合流して大集団になっていた。その集団はややペースを抑え気味のようだった。

あの集団の後ろに追いつけば休めるしタイムも縮まる。なんとかして追いつこうと思った。しかし、差が縮まらない。同じようなペースらしく差が開かないのだが、おれはこれ以上ペースを上げることができず、一人で風を受けながら全力スパートしてしまったためにタレてきてしまった。

このレースはヒルクライムレースには珍しく、序盤に数キロの平坦区間があり、そこをいかに走るかが一つのポイントだ。去年はちょうどいい列車に乗る事ができたので力を温存しつつ、タイムを縮めることができた。しかし今年はそれができず、むしろ裏目に出て脚を消耗した上にタイムも追加してしまった。これは誤算だった。



交差点のコーナーを曲がると陸橋を越え、いよいよ上りになる。去年はまだ余裕があった場所だが、今回は早くもいっぱいいっぱい。息が苦しいし脚も重たい。序盤のダッシュで脚に乳酸が大量発生してしまったようだ。

苦しいけど、そのとき出せるだけの力を出すしかない。まだ半分も来ていないのにヘロヘロ状態。後ろから速い人にガンガン抜かれる。これは去年より悪い結果になりそうだ。前を走るTIME乗りがちょうど同じようなペースだったので、抜きつ抜かれつ一緒に上る。

HRは常に180台。今回のレースは40分くらいと短めなので、これくらいの高HRを維持しても走っていける。逆にこれくらいでないと手を抜くことになってしまう。勾配がきつい部分はダンシングで抜け、後は基本的にシッティング。

上半身をリラックスし、手はハンドルバーに添えるだけ。ヒルクライムの走り方の基本は抑えているが、脚がヘロヘロでペダリングが適当になっていたような気がする。しかし、この状況では本能で走るしかない。

給水所の手前アナウンス掲示があった。去年、「給水」と書かれた紙を信じたらそこに水はなく、だまされた。今回はしっかりと「もうすぐ給水所」という張り紙になっていた。気になっていた点が改善されていて、ホッとした。

ボトルに必要なドリンクを詰めてきたので、給水は受け取らず。給水を受け取るとスピードを落とすことになるので、その分のタイムを節約したかった。去年はボトルを忘れて死にそうだったので給水には飛びついたが。

残り5km地点から、4km、3km、2km、1km、500m、250m地点に残り距離表示が出ていた。去年は残り距離がわからずにスパートをかけるのが遅すぎてゴールした後脚が余っていて不完全燃焼だった。この点も改善していて嬉しい。



苦しい、しかし諦めたら終わりだ。後半になると周りの選手達も息が荒く、苦しそうだ。苦しいのは皆同じなのだ。去年はだいぶ選手が疎らだった区間で、けっこう選手が集まっていた。

後ろからやってきたグループのうち、先頭の人の後についていった。いつも感じることだけど、それまでいっぱいいっぱいだったはずなのに、前に目標があると力が出るのが不思議だ。

前の2人について走っているうちに、苦しくて限界だった感覚から、ふと我に返るというか、急に意識がハッキリとした。同じように限界で走っているのに、少し楽になった感じがした。プチセカンドウィンドか。

目が覚めた、ダンシングで気合いを入れ、ペースを上げる。前の2人もけっこういいペースだが、しっかりと付いていくことができた。しかし、プチセカンドウィンドは長く続かなかった。すぐに脚が重くなり、苦しくなった。

前の2人から遅れた。気持ちが切れていたところに、コース脇に応援してくれる人がいた。ツールのゴール地点などで応援する人が持っているPMUの緑色のデカイ手形の紙を手にして、みんなを応援しているようだった。

おれが前を通ると、「がんばれー、QuickStepだから、え〜と…ビランクだ!!」これは本当に嬉しかった。手を上げる余裕がなかったのでうなずいて返事をした。そこから少し勾配が緩くなっていたこともあるが、力が沸いてきてペースが上がった。



残り距離が少なくなっていくが、1kmが非常に長く感じた。それだけ苦しいのだろう。残り500m。スタッフの人が立っていて応援してくれるが、体が重くて言う事を聞かない。乳酸が筋肉の動きを妨げる。

残り250mの看板を目にしても、まだ先が長いと感じた。しかし周りにいた選手はラストスパートをかけるべく、ペースアップ。このペースアップに、心より先に体がギブアップしそうになる。しかし必死に力を振り絞って付いていく。

残り100m。そして最後のカーブ手前で前にいた2人がダンシングしてラストスパート。おれも最後の力を振り絞ってダンシングで上るが、脚がもう限界ですぐに腰を降ろした。もう脚が動かなかった。最後はヘロヘロになりながらゴールラインを越えた。



タイムはS720iで計測していたラップタイムで40分を越えていた。去年より遅いのは確実だ。ゴール地点から選手控え場所まで数キロ走る。途中、長い氷玉トンネルを抜ける。トンネルの中で他の選手達の話し声が響いていた。

放心状態の中、その鳴り響く話し声が頭の中にも響いていた。「去年より2分縮める? それどころか去年より遅くなってるじゃね〜か」「おれの1年間ってなんだったんだろう」「実は去年より弱くなっているんじゃないのか?



休憩所では、今年も郷土料理「しんごろう」、三色団子、そして「じゅうねんアイス」、そしてVAAMドリンクや水を配っていた。どれもとてもおいしくて、特にじゅうねんアイスは格別。

休憩所にはバイクを掛けるラックが用意されていて、これも運営がよくなった事を物語っている。仮設トイレもあったし、主催者は去年のレースから色々と学んで、それを活かしているようだ。素晴らしい。

下山ではみんなが列を守ってしっかりと下っているので、去年のように止まって写真を撮ったりするのは自粛した。その代わり、下りきった後の畑エリアでは走りながらたくさん撮った。去年はデジカメのバッテリーが切れてこの辺りの景色を撮ることができなかったから。



大会会場へ戻ると、去年と同じく芋汁を食べ、それから抽選所へ。去年おれはアスパラガスが当たった。あれは信じられないほどおいしかった。今年はさすがに何も当たらなかったが、走り屋さんがりんご、忍者麺はテレカが当選。

忍者麺は35分49秒で、なんとクラス5位入賞。レース前から「入賞目指すよ」と言っていたが、本当に入賞してしまうとは。普段一緒に走っていて桁違いに走れることは感じていたが、実際にレースで入賞とかすると改めてすごい人だなぁと思う。

おれは40分20秒でクラス13位。去年も13位だったが、タイムは39分34秒だった。走り屋さんは44分45秒で26位。それでも、走り屋さんは去年より2分近く速くなっていたそうだ。



5入賞の忍者麺や去年よりタイムが縮まった走り屋さんとは違って、去年よりタイムが落ちたおれは気分が沈んでいた。今回の敗因は序盤の平坦区間の走り方だった。あそこをもっとうまく走っていれば、もっといいタイムが出たはず。来年はそこを気をつけて走ろうと思った。

悔しさが残る結果となったが、逆にやる気が出てきた。会津のレースはちょっと特殊だが、基本的にヒルクライムレースは、自分との戦い。走った分だけ結果が出る。もっと強くなるために何をするべきか考えてみよう。
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懐石料理はもうけっこう?


第2回Mt.富士ヒルクライム前日。去年の大会前日(の午前)とは違って、朝から曇り空。天気予報もかなり微妙な感じ。9時に走り屋さんが迎えに来てくれた。レース持ち物チェックリストによって準備は万端。

平日に睡眠不足が続いてかなり体調が悪い上に金曜も遅くに帰宅してからレースの準備をしたので、毎度お馴染みの睡眠不足。レース前くらいはまともに寝ておきたいところだけど、なかなか難しいものだ。

R246を進んでいき、伊勢原で忍者麺と合流。ひたすらR246を進み、R138の篭坂峠経由でも東富士五湖道路経由でもなく、明神峠経由で山中湖へ。走り屋さんは明神峠を下った事はあるが、上った事はなく、車で上りながらその急勾配に驚いていた。

山中湖にて昼食。名物ほうとう。食後にマッタリとだべっていた。忍者麺の株投資話など。山中湖畔では明日のレース参加者と思われる自走組みを多数見かけた。自走で参加できる場所で開催されるというのも、このレースのいいところだ。

R138を会場のある富士北麓公園に向かって走る途中でも、自走グループをたくさんみかけた。皆、大きなリュックを背負っている。疲れや筋肉痛で明日のレースに影響はないだろうか。



レース会場に着くと、まずは受付へ。途中で雑誌に掲載するのであろう、ロードの撮影現場に出くわした。かなり遠くから望遠で撮っている。実際に撮影現場を見た事がなかったので、とても新鮮だった。ピナレロの4:13とかコルナゴのロードを撮っていた。

まだ受付開始時間を過ぎたばかりなだが、受付はちょっとした行列。さすが3500人も参加するだけある。会場はすでに盛り上がりつつあった。受付を済ますと、会場に設置されたブースめぐり。

ファンライド企画の今大会限定商品、「フジサンノボッタ」Tシャツ、最初は「これそんなに買う人いるのかな? 売れ残るんじゃないのか?」とか思っていたが、しばらくしてブース前を通ったときにはきれいに売り切れていた。

インターマックスのブースにはお馴染み今中大介の姿。持参していた「今中大介のロードバイクテクニック」にサインをもらう。そして一緒に写真撮影。いい記念になった。

印象的だったのが、「サインください」と細いマジックを差し出したところ、「太いペンはない?」と言って、ブースのスタッフにも太いペンがないかと聞いていたこと(結局ないようで、おれの細いペンでサインを書いてくれた)。サインは太めのペンで書くことにこだわりがあるようだ。次回からは誰にサインをもらうにしても、太めのペンを持参するようにしようかな。

各ブースには新作ロードなども展示してあって、ピナレロのブースでは試乗できたのでドグマに試乗してみた。ハンドル位置が低くてちょっと恐かった。周囲をちょっと走っただけなので性能などを評価するには至らなかったが、ダイレクトに反応するような感じがした。

ドグマはフレームセットだけで50万オーバーの高級フレーム。レコードで組んであってキシリSLがセットされていたので、普通に100万円コース。ぶつけたりコケたりして傷をつけないように気を遣った…。

しばらくして、参加選手などによるトークショー。早めにステージ前に陣取って待っていたので、最前列の特等席でトークショーを楽しむことができた。今年はブリヂストン・アンカーは参加しないが、ミヤタ・スバルチームから西村選手(けっこうイケメン)、そして栗村監督も急遽参加するといい、会場は盛り上がった。



トークショーが終わると会場を後にしてホテルへ向かう。途中に寄ったローソンの駐車場から見えた「ビジネスホテル登り坂」というビジネスホテルが気になった。正に明日ヒルクライムレースをする人が泊まりそうなネーミングだ。

うちらの泊まるホテルは、富士北麓公園に近く、R138に面した好立地のホテル。部屋はツインルームで、広々としている。接客も設備もよく、かなり気に入った。

夕食はホテルの懐石料理。いい機会だからと、奮発してチャレンジしてみた。皆懐石料理など食べた事がないので、最初の料理がテーブルに出てきても、どう食べていいのかよく分からなかった(笑)。

次々と料理が出てくるが、それぞれの量が少ない。その分かりため息が出るほど手の込んだ料理。おいしいことはおいしいのだが、うちらの求めるおいしさとはちょっと違うような。

いい経験にはなったけど、うちらの求める料理とは違うので、来年からは普通に外で夕飯を食べるだろう。高級な雰囲気も落ち着かないし、量的にも物足りないし。



食後に部屋に戻った後、隣の部屋に泊まっている同期のユタと廊下で立ち話など。するとユタに誘われてエントリーした会社の先輩3人(部署が違うのでおれは初めて会う)が通りかかって、色々話し込んでしまった。

その後、ホテルの風呂へ。思ったより小さくて、洗い場待ち状態。大きなホテルなので浴場をもうちょっと大きいものにしてほしかった。洗い場で隣に座った会社の先輩と自転車の話など。

風呂から上がると、隣のユタの部屋にお邪魔した。会社の先輩やユタのホッケーチームの人など、8人くらいでワイワイとトークを楽しんだ。睡眠不足が続いていたおれは頭が痛くてすぐにでもベッドに倒れ込みたかったが、この場が楽しくて、もっと話をしていたいという気持ちの方が強かった。

ユタのホッケーチームの先輩のまーさんは、おれがユタとメールでレースについてやりとしていたメールを転送されてきて、それを見てレースに参加することにしたという。

それからROOM SUNAをかなり見てくれていたようで、おれが忘れていたようなことまで知っていて驚いた。レースレポートだけでなく、北海道〜神奈川のロングツーリングの内容まで知っていたから、ランレポは全部読んでいるのではないか。読んで楽しんでもらえたようなので、こちらとしても嬉しかった。

2時間くらい話し込んだような気がしたが、意外にも1時間くらいだった。楽しい時間はあっという間に過ぎることがほとんどだが、こんな感じは初めてかも。部屋に時計がなくて、時間を気にしなかったのがよかったのかも。

睡眠不足で衰弱していたので、眠りにつくまでに時間はかからなかった。明日は4時起きなので、あまり寝る時間はない。明日のレースはどんな感じだろうかとワクワクしながら眠りについた。
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Mt.富士ヒルクライム2005


第2回Mt.富士ヒルクライム当日。スタート時間が早いために4時起きとなり、睡眠不足がきつかった。体調的には睡眠不足からくるパフォーマンス低下が懸念された。その他、機材などは調子よく、トラブルもなかった。

去年と違って天候に恵まれ、青空の下、気持ちよく富士山へと上っていくことができた。
序盤のスタート計測地点まではサイクリング状態だったが、計測開始地点からはレースモードに切り替わり、アドレナリン全開。出せる力を全て出し切った。平均HR177、最大HR188、平均ケイデンス89。回すペダリングで攻めた。

去年とスタート順が違って一番最後のスタートとなったため、ガンガン抜いても前には絶え間なく人がいた。遅いスタートなので最初の下山グループとすれ違った。いつもは逆の立場なので、初めての体験だった…。

後半からは脚が何度も攣りそうになり、かなりきつかった。相変わらず平坦区間の後の最後の坂がきつかったが、周りがスローモーションのようなペダリングでフラフラしている中、最後の力を出してダンシングでゴール。

結果は1時間22分10秒。ロード男子29歳以下のカテゴリーで85位(/452人中)。去年は1時間19分06秒だったが、今年は去年より計測地点が手前になり、その増えた区間は8%のきつい坂。それを考えると去年とほとんど同じくらいだと思う。来年はもっとタイムを縮めたいものだ。

細かいレポートは後ほどROOM SUNAにて(只今作成中)。画像は104枚掲載予定。とにかく楽しいレースだった。来年はさらに参加人数が増えそうな予感がするけど、是非とも参加したい。
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ツール・ド・美ヶ原2005


レース当日の朝、5時に携帯のアラーム(着うたフル)で目が覚める。外は曇り空だった。昨日みたいに晴れたら、青空の下気持ちよく走れるんだけどなぁと思った。暑くてもいいから晴れる方が好きだ。

5時半に朝食。6時には宿を出た。この宿は会場に近くて、宿から直接会場へ向かえるのがいい。ロードも前日のうちに組み立てて走れる状態のまま1階の宴会場に置いておけるし、宿の駐車場に車も置いておける。このレース参加者への優遇がすごく気に入っている。



防寒具などが入ったバッグを頂上行きのバスに預け、会場周辺を走ってアップ。最初は球場の周りをグルグル回っていたけど飽きたので、道を外れてローカルな道へ。ここもけっこうアップしている人がいた。

7時過ぎに会場に戻り、走り屋さんとスタート前まで待機。今回は年齢でクラスが分かれたので、スタートは別々になる。7時半からチャンピオンクラスを始め各クラスが出走していく。

そしていよいよおれの走るロード男子A(16〜25歳)のスタートが迫る。去年はスタート直前に慌てて並んだので最後尾だったが、今年はちゃんと前方位置をキープ。スタートが近づくにつれ、緊張感が高まってくる。この感覚がたまらない。



そしていよいよスタート。おれの前にいたライダーがやけにもたついて遅かったので両脇からガンガン抜かれた。最初はあまり飛ばしても大して変わらないので落ち着いて走って行く。激坂に入ってからが勝負だ。

浅間温泉の商店街を抜ける。「もうすぐ激坂だぞ〜」と沿道の応援。今年もあれがやってくる。去年は初めてだったので、ものすごい衝撃だった。今年は2回目となるので、多少心構えがある。勾配がきつくなるにつれてギアを落としていき、すぐに27Tまで落ちきる。そして激坂が始まった。

今回は出走順番が変わって、さらに前のクラスと3分離してスタートしたため、押して歩いている女子選手などの姿はない。前回押している選手がジャマだったとか文句が出たのだろうか。とりあえず走りやすいのでいいと思う。

勾配がきついので、ひたすらダンシングで上っていく。HRがどんどん上昇。体へのダメージも大きい。しかしシッティングではまともにギアを踏んでいけない。勾配18%の激坂が続く。何回来てもここはキツイ。

ダンシングを続けていて疲れてきたが、ここで腰を降ろすわけにはいかない。一直線の激坂が折り返しになるところが一番勾配がきつい。ここで止まってしまったら押して上るしかなくなる。

スタートしてまだ2kmも走ってないのに、レース中最大HRの191までHRが上昇、きついダンシングをどこまで我慢できるか、自分の中で格闘していた。ようやく激坂区間を過ぎると、安心感すら覚えた。まだ20km近く残っているんだけど。



激坂区間が終わっても、きつい勾配は続く。HRは常に180前後。おれの最大HRが195だから、最大HRの92%という完全に無酸素運動領域。こんなHRでは最後まで保たないと思いつつ、レースではいつもこれくらいで走れてしまうので、今回もこのままいく。というか勾配がきつくてHRを落とせない。

しばらく走ると、周りに似たようなペースの選手が出てくる。とりあえず前にいる赤いWADAジャージの163番をターゲットにする。とにかく激坂でのダメージが大きく、人についていくだけでも苦しい。

常時180以上を表示していたHRが突然60まで落ちた。HRの胸バンドがずり落ちてきたようだ。走りながら片手で位置を直すと再び180台に復活。ここでほんとにHR60台だったらプロ選手並だ。

先ほどターゲットにしたWADAジャージがペースアップし、おれはちぎれた。先の事を考えると、ここで無理はできない。自分の力量を考えて、ペース配分することが大切だ。この時点でもけっこうオーバーペースなんだけど。



4.4km地点にある給水ポイント、美鈴湖に近づくと少しの間平坦になる。重たい足を回して速度を上げ、今年もここの給水をスルーして速度を維持。水分は十分に2本のボトルにつめてある。

再びきつい勾配が続く。速度は10km/h台。ケイデンスも50台まで落ちる。緩ければMt.富士ヒルクライムのように上りでも90rpmで回せるが、この勾配ではコンパクトかトリプルにしないとそれは無理だ。

まだ全体の3分の1も走っていないのに、早くも限界っぽくなってきた。キツイ、苦しい、脚が重い。そんな中、ジュニアの部のゴールが見えた。もうここでゴールでいいよ…とすら思った。

気力でなんとか走り続けていると、「中間地点」の看板が。おいおい、まだ半分かよ…と、むしろ気が滅入る。タイムをみると50分ほど。これが2倍だったら1時間40分になってしまう。でも実際には後半に下り坂とかもあるから、もっと短いだろう。

しかし、ここまでの走りで、去年より明らかに脚が回っていないことを実感していた。ここ1ヶ月はレースばかりで、あまり走っていなかった。1週間前はローラー2時間やっただけだし。明らかに練習不足だ。



去年より他の選手に抜かれる数が多い。悔しいが、体が気持ちについてこない。序盤に見失ったWADAジャージを発見。無理なペースで走ったからか、彼はひどく疲労しているようで、失速していた。そして彼をパスする。やはり無理して飛ばしても、全体的にみればタイムが遅くなってしまう。自分にあったペースが重要だ。

中盤からは後ろからやってきた10人ほどの集団を目標に気力を保つ。エウスカルテルのオレンジジャージが眩しい。他にもエフデジューっぽい白ジャージなど全体的にカラフルな構成で、プロのレースみたいでおもしろかった。

いつもは上ハンドルに手を添えるだけのリラックスフォームで上るが、勾配がきつくいところでは手でハンドルを少し引かないとペダルが回らない。普段きつい坂をほとんど走らないので、こういった場面での走り方というのも練習しておく必要があるかもしれない。

中盤から終盤にかけて、あまりに苦しくてやめたくなってきた。周りに同じように苦しんでいる選手がいることでなんとか気持ちが続いている。苦しいのは自分だけではないのだ。

女子の選手だって走っている。60歳を越えるようなおじいさんだって走っている。そんな中、まだ24歳の健脚の男が「きついから」ってやめるのか? それは他の人が許しても自分が許さない。

ヒルクライムは、つくづく自分との戦いだと思う。甘える自分と努力する自分が常に戦っている。老若男女がそれぞれのペースで一つのゴールに向かって走る。リザルトにはタイムと順位しか残らないが、その過程で各選手は様々な事を思い、感じ、成長していくだろう。



水道の蛇口をひねったように、汗が常にしたたり落ちる。霧の中を走った去年と違って、天気がいい分気温が高い。こまめに水分補給をしていく。2回目の給水では水をもらって飲んだ。

汗止めのヘッドバンドをしているから直接目に汗が流れてくることはないけど、これがなかったらまともに走れないくらいだ。汗かきのおれにはヘッドバンドは必需品だ。

Mt.富士ヒルクライムでは踏み込むだけのペダリングになっていて、ふくらはぎに負荷がかかって攣りそうになってしまったので、今回は腿の上下運動をしっかりと意識してペダリングをしていった。

その効果もあり、終盤までいい感じに疲労を分散できていた。それでも終盤になるとダンシングしたときに脚が攣りそうになった。ペダリングがいいかげんだともっと早く攣りそうになっていたかもしれない。



終盤、いよいよ勾配が緩くなり、平坦になった。ここはタイムを稼ぎたいところ。ちょうどよく3人グループがいい速度で走っていたので後ろに付く。平坦では空気抵抗が大きな障害になるので、集団で走った方がいい。

脚が限界だったので3人の後で走っていても苦しく、何度かちぎれそうになった。しかしここでちぎれたら余計苦しくなるので、何とか必死に食らい付いていった。

そして下りになり、高原の爽快な下りを60km/hで突き進む。一旦上りになり、再び下り。去年は霧が濃くて先が見えず下りが恐かったが、今年は視界良好。下りきると、最後の上りになった。

ここは去年、最後の最後の力を振り絞ってダンシングでゴールまでラストスパートを決めた。しかし、今年は体が言う事を聞かず、重たい脚をなんとか回していくのが精一杯だった。

今年はやけに沿道にカメラマンがいて、人の影でゴールのカラーコーンが直前まで見えなかった。周りがダンシングでラストスパートをかける中、「ゴールはまだか?」と思いながら走っていた。そして気付いたら目の前にカラーコーンの列があり、そのままゴール。



走り屋さんのゴールを待ち、ゴールの写真を撮って、選手に配っている冷やしトマトをいただいた。よく冷えていて、これが最高にうまい。去年会津でもらったアスパラガスが一番おいしいと感じたアスパラガスだとしたら、このトマトがトマトの中で一番おいしいと思う。

しばし座ってまったりと休み、通りかかったカメラをもったおばさんに写真を撮ってもらった。近くにはバイクフライデーの2人乗り自転車があり、これで激坂をどうやって走ってきたのかすごく気になった。2人でダンシングとかタイミングがメチャクチャ難しそうだし。

下山用にアームウォーマーやウィンブレなどの防寒具を持ってきていたが、あまりに暑いのでレーパン&レージャーのまま下ることにした。荷物は何も持ってこなくてもよかったくらいだ。

下山は今回も写真を撮りながら下った。高原の景色は相変わらず素晴らしく、選手のカラフルなジャージと相まって、とてもいい絵になっていた。この下山のときのためだけに望遠のFZ2を持ってこようかと本気で思っていたのだが、来年はマジでもって来ようかなと思った。3倍ズームではあの感動を納めきれない。



上りで前に同じKLEINのロードを見つけた。よく見ると車種まで同じQ-Carbon Race。赤いやつで、5月の会津のヒルクライムレースのゴール地点で見かけたのと同じっぽい。気になったので話しかけてみた。

そしたらやはり同じ人だった。KLEIN乗りというだけでも数が少ないのに、同じモデルに乗っている人を見つけると嬉しいものだ(逆にTREKなど、あまりに乗っている人が多すぎるのも嫌いなんだけど)。

景色が開けているところが終わると、下りに専念する。美ヶ原の下りはけっこう自由に飛ばせるので気持ちいい。それでも勝手にガンガン抜いていくのは危険なので、ちゃんと列を守って下っていった。

下りの隊列を無視してガンガン下って行くのはMTB乗りが多かった。集団走行のロードと山に自由を求めて走りに行くMTBとの性質の差が乗り手にもよく現れているのだろうか。

会場のある下界に出ると、一気にムワッとした湿気と共に暑くなった。自転車を輪行しているときも絶え間なく汗が流れ続け、飲み物がなくなっていたのでほんとにきつかった。

ロードを車に積むと、宿の風呂に入って汗を流した。チェックアウトした後もレース後に風呂に入れるのがこの宿のいいところだ。来年も間違いなくここを利用するだろう。



レースのタイムは去年より2分以上遅い、1時間28分40秒。練習不足が結果によく表れた。日頃の睡眠不足が体調に影響があったというのはあるにしても、ここ1ヶ月まともに走っていないというのが一番の原因だ。

5月6月は会津、Mt.富士ヒルクライム、美ヶ原とレースが2週間おきにあり、普通に走る時間が減っていた。去年はMt.富士が9月にあったから問題なかったんだけど、どれもいいレースだから外したくないし、難しいところだ。

ツール・ド・美ヶ原は勾配がきつくて、去年は走り終えたときに「来年は絶対コンパクトドライブにして挑む」と言っていたが、結局換えずにそのまま今年挑んだ。そして今年も同じ事を思ったのであった。シマノがコンパクト出してくれたら速攻換えるんだけどなぁ。

確かにきつい上りだけど、キツイ分、走りきったときの達成感は大きい。女性や60歳以上のおじいさんだって走りきっているから、トリプルやコンパクトなど、無理のないローギアを用意すれば誰でもゴールした達成感を味わうことができるだろう。

走り応え、話題性(話のネタになる)、景色も含めて素晴らしいレースなので、まだ参加したことのない人は是非参加してみてほしい。最高においしい冷やしトマトが頂上で待っている。



データ:PolarData(CLICK Here!)
走行日:2005/06/26
走行距離:21.4km
走行時間:1h 29m 05s(ゴール後の区間含む)
平均速度:14.4km/h
最高速度:62.9km/h
上昇距離:1275m
心拍数(平均/最高):181bpm/191bpm
平均ケイデンス:69rpm
積算距離:10691km(ロード)

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